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皆さんこんにちは!
株式会社純設備、更新担当の富山です。
〜配管工事におけるトラブル事例とその対策〜
テーマは【配管工事でよくあるトラブルとその予防・対処法】について。
配管工事は、建物や施設の「ライフライン」を担う重要な工種です。しかし、どれだけしっかり工事を行っても、使用環境や時間の経過により、さまざまなトラブルが発生してしまうことがあります。
本記事では、実際の現場でよく見られるトラブルの種類とその原因、そして確実に対応・予防するための具体策を解説します。
配管トラブルの中でも最も頻発するのが「漏水」です。
水漏れは建物の構造体を劣化させるばかりか、電気系統への影響やカビの発生など、二次的な被害も引き起こします。
接合部の締付け不足や溶接不良など、施工時のミス
パッキンの摩耗、腐食による経年劣化
地震や振動、荷重による物理的変形や破損
定期点検の実施:配管ルートの接合部、分岐部、見えにくい箇所も含めて定期的にチェックします。
防錆対策:金属管には防錆塗料を使用し、腐食による穴あき・漏水を防止。
早期の処置対応:初期のにじみや異音を放置せず、早期発見・早期修繕を心がけることが重要です。
とくに排水管に多いのがこの「詰まり」。
日常的に発生しやすく、異臭や逆流、浸水といった深刻な被害にもつながる厄介なトラブルです。
髪の毛、油、食べかすなどの異物の堆積
配管内部に**スケール(汚れのこびりつき)**が蓄積
勾配不足や配管のたるみ、逆勾配などの設計ミス
月1の定期清掃:特に浴室やキッチンなどは意識してこまめな清掃を。
適切な勾配設計:設計段階で、排水がスムーズに流れる傾斜を確保しておくこと。
配管洗浄剤の使用:中性のパイプクリーナーなどを定期的に流して、内部をリフレッシュ。
金属管を使う現場では特に注意したい「腐食」。
見えない場所で進行していることが多く、気づいたときには破損寸前というケースも少なくありません。
湿気の多い環境(地下、浴室周辺、外気に面した部分)
酸性物質や塩分を含んだ空気に長期間さらされること
露出配管が雨・風・紫外線で直接ダメージを受けること
防錆塗料やテープ巻きでの保護施工を徹底
PVCやステンレス製の耐食性素材の活用(環境により適材適所)
断熱材・保護カバーの併用で結露や外的影響を防ぐ
換気や空調で湿度管理を徹底(特に地下ピットやメーター室)
定期点検のルーティン化
→ 月単位・年単位で配管の状態をチェックし、異常を早期発見。
使用者への意識づけ
→ 入居者や従業員に「詰まりやすいものを流さない」など注意喚起を行う。
履歴管理の徹底
→ どの配管にいつ工事や補修をしたのかを記録することで、対応がスムーズに。
配管工事は「見えないけれど、ずっと使い続けるインフラ」です。
だからこそ、施工後のアフターケアと、トラブルを見越した対策がとても大切。
今回ご紹介したような【漏水・詰まり・腐食】は、日々の点検・管理・ユーザーの意識で防ぐことができます。
トラブルを「起きてから直す」のではなく、「起きないように備える」こと。これが配管工事の真の技術力です。
次回もお楽しみに!
株式会社純設備では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
株式会社純設備、更新担当の富山です。
今回は、「配管工事の流れと施工管理のポイント」について解説します!
今回のテーマは、現場でもっとも重要と言っても過言ではない「施工の流れ」と「管理のポイント」について。
配管工事と一口に言っても、その裏には緻密な段取りと管理体制が必要不可欠。
建物の心臓部をつくるような重要な作業ですから、1つひとつの工程を丁寧に、確実に進める必要があります。
それでは、さっそく見ていきましょう!
配管工事は、設計から完成検査までいくつもの工程を経て成り立っています。
以下に、その基本的な流れを段階ごとに解説します。
まず行うのが「計画」と「設計」です。
建物の用途や構造、配管が通る空間の状況をしっかり確認し、水・空気・ガスなど用途に応じた配管ルートを設計します。
重要なのは「効率よく、かつメンテナンスしやすい配置にすること」。
また、法令や安全基準(建築基準法や消防法など)を満たしているかもチェックしなければなりません。
設計図が完成したら、次は使用する配管資材や継手(ソケット、エルボ等)、支持金具、断熱材、溶接材料などを手配します。
ステンレス管・鋼管・塩ビ管など、使用する配管材料は現場の用途によって異なります。
材質の選定ミスは後々のトラブルにつながるため、しっかりとした見積りと発注管理が求められます。
施工前の準備も非常に重要です。
・作業エリアの整理整頓
・工具・資材の搬入計画
・作業員への安全教育(KY活動やヒヤリハットの共有)
・近隣への挨拶や騒音対策
安全な環境が整って初めて、スムーズで高品質な施工が実現できます。
いよいよ配管の敷設工事です。
配管ルートに沿って管を仮設置し、必要に応じて切断・加工・溶接・接着などの処理を行います。
ボルト接合、フランジ締結、溶接(TIGやアークなど)などの技術も求められます。
建物の階層によっては足場や高所作業車、クレーンなどを活用して、安全かつ正確に配管を配置します。
配管工事が完了したら、実際に水や空気、ガスなどの流体を流してテストを行います。
・耐圧試験
・水圧試験
・気密試験
などを実施し、漏れや異常がないかを確認。
また、必要に応じて第三者機関や施主立ち会いのもとで検査が行われます。合格すれば、晴れて施工完了です!
配管工事はただ配管を敷くだけではなく、「安全・品質・進捗」をしっかりと管理することが大切です。
ここでは、その中でも特に重要な3つの管理ポイントを紹介します。
配管工事は高所や狭所での作業が多く、また溶接やガスの取り扱いなど危険を伴う作業も含まれます。
そのため以下のような安全対策が求められます:
安全帯(フルハーネス)の着用
酸欠や中毒の危険がある場所での換気・監視体制
作業前点検(KY活動・指差呼称)
重機や火気の使用ルール厳守
現場の安全意識を高く保つことが、ゼロ災害の第一歩です!
配管の耐久性・信頼性を確保するには、施工精度の高さが求められます。
・溶接部の外観検査
・超音波探傷検査(UT)や放射線検査(RT)
・支持金具の配置確認
・断熱材の密着確認
など、配管の寿命や性能に直結する部分は特に重点的にチェックします。
工期がタイトな現場では、スケジュール管理も重要。
工程表に沿って、各日ごと・各工程ごとの進捗確認を行い、
万が一の遅れがあれば、資材調整や人員配置の見直しなどで迅速にリカバリーします。
天候や他業種との調整も重要な要素です。
配管工事は、設計から施工、検査まで多くのステップと専門知識を必要とする工種です。
「ただ配管をつなげるだけ」ではなく、安全・品質・スピードの三拍子がそろってはじめて良い工事が実現します。
施工管理は、現場を“生き物”のように捉えながら、日々細やかに対応していく技術とチームワークがカギになります。
次回もお楽しみに!
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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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