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配管工事におけるトラブル事例とその対策

皆さんこんにちは!

 

株式会社純設備、更新担当の富山です。

 

 

 

第4回 配管工事雑学講座

〜配管工事におけるトラブル事例とその対策〜


テーマは【配管工事でよくあるトラブルとその予防・対処法】について。

配管工事は、建物や施設の「ライフライン」を担う重要な工種です。しかし、どれだけしっかり工事を行っても、使用環境や時間の経過により、さまざまなトラブルが発生してしまうことがあります。

本記事では、実際の現場でよく見られるトラブルの種類とその原因、そして確実に対応・予防するための具体策を解説します。


🔧 よくある配管トラブルとその対策


1. 漏水(ろうすい)

 

配管トラブルの中でも最も頻発するのが「漏水」です。
水漏れは建物の構造体を劣化させるばかりか、電気系統への影響やカビの発生など、二次的な被害も引き起こします。

🔍 主な原因:

  • 接合部の締付け不足や溶接不良など、施工時のミス

  • パッキンの摩耗、腐食による経年劣化

  • 地震や振動、荷重による物理的変形や破損

 

🛠 対策:

  • 定期点検の実施:配管ルートの接合部、分岐部、見えにくい箇所も含めて定期的にチェックします。

  • 防錆対策:金属管には防錆塗料を使用し、腐食による穴あき・漏水を防止。

  • 早期の処置対応:初期のにじみや異音を放置せず、早期発見・早期修繕を心がけることが重要です。


2. 詰まり(つまり)

 

とくに排水管に多いのがこの「詰まり」。
日常的に発生しやすく、異臭や逆流、浸水といった深刻な被害にもつながる厄介なトラブルです。

🔍 主な原因:

  • 髪の毛、油、食べかすなどの異物の堆積

  • 配管内部に**スケール(汚れのこびりつき)**が蓄積

  • 勾配不足や配管のたるみ、逆勾配などの設計ミス

 

🛠 対策:

  • 月1の定期清掃:特に浴室やキッチンなどは意識してこまめな清掃を。

  • 適切な勾配設計:設計段階で、排水がスムーズに流れる傾斜を確保しておくこと。

  • 配管洗浄剤の使用:中性のパイプクリーナーなどを定期的に流して、内部をリフレッシュ。


3. 腐食(ふしょく)

 

金属管を使う現場では特に注意したい「腐食」。
見えない場所で進行していることが多く、気づいたときには破損寸前というケースも少なくありません。

🔍 主な原因:

  • 湿気の多い環境(地下、浴室周辺、外気に面した部分)

  • 酸性物質や塩分を含んだ空気に長期間さらされること

  • 露出配管が雨・風・紫外線で直接ダメージを受けること

 

🛠 対策:

  • 防錆塗料やテープ巻きでの保護施工を徹底

  • PVCやステンレス製の耐食性素材の活用(環境により適材適所)

  • 断熱材・保護カバーの併用で結露や外的影響を防ぐ

  • 換気や空調で湿度管理を徹底(特に地下ピットやメーター室)


✅ トラブルを未然に防ぐための3つの習慣

 

  1. 定期点検のルーティン化
     → 月単位・年単位で配管の状態をチェックし、異常を早期発見。

  2. 使用者への意識づけ
     → 入居者や従業員に「詰まりやすいものを流さない」など注意喚起を行う。

  3. 履歴管理の徹底
     → どの配管にいつ工事や補修をしたのかを記録することで、対応がスムーズに。


🔚 まとめ

 

配管工事は「見えないけれど、ずっと使い続けるインフラ」です。
だからこそ、施工後のアフターケアと、トラブルを見越した対策がとても大切。

今回ご紹介したような【漏水・詰まり・腐食】は、日々の点検・管理・ユーザーの意識で防ぐことができます。
トラブルを「起きてから直す」のではなく、「起きないように備える」こと。これが配管工事の真の技術力です。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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